プロ野球の現役ドラフトとは?ルールや対象選手、過去の結果を解説
プロ野球の現役ドラフトは、出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化するために2022年に始まった制度です。
12球団がそれぞれ、他球団へ移ってもよい選手を自分のチームからリストアップし、どの球団も1人以上を放出して1人以上を獲得します。
この制度をきっかけに飛躍を遂げた選手もいます。
前所属球団では出場機会が限られていた阪神タイガースの大竹耕太郎投手や中日ドラゴンズの細川成也選手は、移籍先で主力となりました。
本記事では、現役ドラフトの意義や対象になる選手の条件、指名の流れ、過去の指名結果までを、プロ野球セ・パ12球団公式戦を全試合生中継するスカパー!が解説します。
あわせて、移籍後に活躍した選手や、指名された選手のその後も紹介します。
移籍した選手の新天地での活躍は、スカパー!の「プロ野球セット」で追いかけられます。
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セット追加はこちらMyスカパー!でお手続きできますプロ野球の現役ドラフトは出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化する制度
現役ドラフトは、NPB(日本野球機構)の球団に所属する選手を対象に、12球団が互いの選手を指名し合う移籍の仕組みです。
各球団はまず、他球団へ移ってもよい選手を自分のチームから2人以上選び、リストとしてNPBへ提出します。
各球団は12球団分のリストの中から獲得を希望する選手を順番に指名し、指名を受けた選手は新しい球団へ移ります。
参考とされたのは、メジャーリーグの「ルール5ドラフト」です。
有望な選手が1つの球団に抱え込まれてメジャーでの出場機会を得られない状況を防ぐため、マイナーリーグで一定期間プレーしている選手を他球団が獲得できるようにした制度で、現役ドラフトはこの考え方を日本プロ野球に合わせて運用されています。
2022年に選手会の要望を受けて導入された
現役ドラフトは、日本プロ野球選手会が導入を求めてつくられた制度です。
2018年には選手会がNPBに協議を求め、2019年には導入を最優先課題に掲げました。
その後、新型コロナウイルスの影響で協議が中断した時期もありましたが、2022年12月に第1回が実施される運びとなりました。
選手会が求めたのは、実力がありながら出番が回ってこない選手に、環境を変える機会をつくることでした。
同じポジションに主力がいる、より若い選手の起用が優先されるといった事情は、選手の力だけでは変えられません。
そのうえ日本のプロ野球では、選手が自ら移籍先と交渉できる機会は限られ、FA権の取得にも長い年数がかかります。
現役ドラフトによって移籍の道を広げることで、選手が他球団で力を発揮できるようにし、球界全体の活性化にもつなげる狙いがあります。
ドラフト会議・トレード・FAとの違い
プロ野球には、現役ドラフトのほかにも選手の入退団を伴うトレードや、FA(フリーエージェント)、ドラフト会議といった仕組みがあります。
これらの制度と現役ドラフトとの違いは以下の通りです。
現役ドラフトとドラフト会議・トレード・FAの違い
| 制度 | 対象になる選手 | 入団の決まり方 | 選手の意思 | 実施時期 |
|---|---|---|---|---|
| 現役ドラフト | 球団がリストアップしたNPBの支配下選手 | 12球団が1人以上ずつ指名する | 移籍を拒否できない | 毎年12月 |
| ドラフト会議 | 高校生・大学生・社会人・独立リーグなどの選手 | 抽選とウエーバー方式で交渉権を決める | 入団を拒否できる | 毎年10月 |
| トレード | NPBに所属する選手 | 球団同士の合意で成立する | 移籍を拒否できない | 原則、シーズン終了後から7月31日まで |
| FA | 出場選手登録日数などの条件を満たし、FA権を取得した選手 | 選手が権利を行使し、移籍先を選ぶ | 選手が移籍先を選べる | シーズン終了後 |
現役ドラフトと特に混同されやすいのがドラフト会議です。
ドラフト会議は高校生や大学生、社会人、独立リーグなどの新人選手を指名する場になります。
一方、現役ドラフトはすでにNPBの球団に所属している選手が対象です。
また、トレードは特定の球団同士が話し合って合意すれば成立し、FAは選手が権利を行使して移籍先を選びます。
これに対して現役ドラフトは、球団同士の個別の交渉も、選手本人の意思表示も必要とせず、12球団がそろう会議の場で移籍先が決まります。
2026年の現役ドラフト開催日はいつ?
2026年の現役ドラフトは、12月9日(水)に開催されます。
ちなみに、過去4回はいずれも12月8日か9日に行われています。
各回の開催日は以下の通りです。
現役ドラフトの開催日
| 回 | 開催年 | 開催日 |
|---|---|---|
| 第1回 | 2022年 | 12月9日(金) |
| 第2回 | 2023年 | 12月8日(金) |
| 第3回 | 2024年 | 12月9日(月) |
| 第4回 | 2025年 | 12月9日(火) |
| 第5回 | 2026年 | 12月9日(水) |
指名結果が発表されるのは当日の夕方
現役ドラフトは当日の日中に非公開で行われ、結果は例年、その日の夕方にNPBから発表されます。
12球団分の指名結果が、一度にまとめて公表される形です。
公表時刻は年によって前後します。
直近の2025年は、17時にNPBの公式サイトで公表されました。
現役ドラフトは非公開で、テレビ中継やネット配信はない
会議が非公開で行われるため、現役ドラフトにはテレビ中継もネット配信もありません。
ファンが当日に知ることができるのは、会議が終わったあとに発表される結果だけです。
結果の発表後は、報道などを通じて移籍が決まった選手のコメントが伝えられます。
後日、移籍先で入団会見が開かれることも多く、選手が新天地への思いを語ります。
現役ドラフトの対象になる選手の条件
現役ドラフトで指名できるのは、各球団がリストにあげた選手だけです。
誰をリストに入れるかは球団が決めますが、入れてはいけない選手の条件はルールとして定められています。
各球団が自チームから2人以上をリストアップし、必ず1人以上を獲得・放出する
各球団は、シーズン終了後にNPBへ契約保留選手名簿を提出します。
翌シーズンも契約を続ける選手をまとめた名簿で、現役ドラフトの対象選手リストは、これと同時に提出する決まりです。
リストには、年俸5,000万円未満の選手を2人以上載せる必要があります。
これに加え、5,000万円以上1億円未満の選手を1人含めることもできます。
12球団のリストが出そろうと、そこから指名が始まります。
どの球団も自分のチームから1人以上の選手を他球団に放出し、かわりに1人以上を獲得します。
リストに載っても指名されなければ、その選手はこれまでの球団に残ります。
外国人選手や複数年契約の選手は対象外
次に当てはまる選手は、現役ドラフトのリストに入れることができません。
- 来季の年俸が5,000万円以上の選手(例外あり)
- 外国人選手
- 複数年契約を結んでいる選手
- FA権を持っている選手、過去にFA権を行使したことがある選手
- 育成選手
- 前年の現役ドラフトで獲得した選手
- 現役ドラフト開催年のクライマックスシリーズ終了の翌日以降に、トレードで加入した選手
- 現役ドラフト開催年のクライマックスシリーズ終了の翌日以降に、育成契約から支配下契約になった選手
指名対象者のリストは非公開
各球団がNPBへ提出したリストは公表されません。
リスト入りを球団が本人に伝えるかどうかについても、制度上の決まりはありません。
そのため、選手自身が報道で候補に挙がる自分の名前を目にしながら結果を待つこともあります。
現役ドラフトのルール・指名順
現役ドラフトの指名は、予備指名、1巡目、2巡目の順に進みます。
架空の球団であるA〜F球団を例に、現役ドラフトが進行する流れを解説します。
①予備指名で所属選手への獲得希望数が最も多かった球団から指名が始まる
指名の前に行われるのが「予備指名」です。
12球団が提出した対象選手のリストには、合計24人以上の名前が並びます。
各球団はそのなかから、獲得したい選手を1人ずつ挙げます。
最初に指名できるのは、自チームの選手に最も指名が集まった球団です。
ここではA球団だったとします。
②1巡目は指名された選手の所属球団に次々と指名権が移る
A球団がC球団の選手を指名すると、次の指名権は選手を取られたC球団に移ります。
指名の流れは以下の通りです。
1巡目の指名の流れ(例)
| 指名の順番 | 指名する球団 | 指名された選手の所属球団 |
|---|---|---|
| 1番目 | A球団 | C球団 |
| 2番目 | C球団 | F球団 |
| 3番目 | F球団 | B球団 |
| 4番目 | B球団 | ... |
選手を取られた球団が次に指名する流れを繰り返して、指名権が12球団を1巡します。
同じ球団から2人が取られることはありません。
すでに指名を受けた球団の選手は、1巡目では指名できないためです。
指名権が回ってきた球団が、すでに指名を終えている場合もあります。
そのときは、まだ指名していない球団のうち、予備指名で票を多く集めた球団に権利が移ります。
③2巡目は参加意思を示した球団だけで行う
1巡目が終わると、各球団は2巡目に参加するかどうかを決めます。
参加できるのは、獲得したい選手がいる球団と、獲得の意思はなくても自チームの選手を放出したい球団です。
2巡目は、獲得したい選手とその優先順、獲得条件を申告する入札方式で行われます。
このとき、「自チームからも選手が移籍し、支配下選手の数が増減しない場合に限って獲得する」という条件をつけることもできます。
移籍は入札内容をもとに決まります。
同じ選手の獲得を複数の球団が希望した場合は、条件をつけない「無条件」の入札が優先されます。
同じ条件で競合した場合は、1巡目で後に指名した球団が優先されます。
これまでに2巡目の指名が成立したのは、2024年の1回だけです。
広島東洋カープが北海道日本ハムファイターズの鈴木健矢投手を獲得しました。
広島はこの年、1巡目でオリックス・バファローズの山足達也選手も獲得しており、2026年9月現在、現役ドラフトで2選手を獲得した唯一の球団になっています。
現役ドラフトの歴代の指名結果一覧
2022年から2025年までの4回で、合わせて49人が球団を移籍しました。
以下に、移籍した選手の一覧を掲載します。
2022年(第1回)の指名結果
第1回の指名結果は以下の通りです。
2022年(第1回)現役ドラフトの指名結果
| 指名球団 | 選手名 | ポジション | 前所属球団 |
|---|---|---|---|
| ソフトバンク | 古川侑利 | 投手 | 日本ハム |
| 日本ハム | 松岡洸希 | 投手 | 西武 |
| オリックス | 渡邉大樹 | 外野手 | ヤクルト |
| 楽天 | 正隨優弥 | 外野手 | 広島 |
| 西武 | 陽川尚将 | 内野手 | 阪神 |
| ロッテ | 大下誠一郎 | 内野手 | オリックス |
| 巨人 | オコエ瑠偉 | 外野手 | 楽天 |
| ヤクルト | 成田翔 | 投手 | ロッテ |
| DeNA | 笠原祥太郎 | 投手 | 中日 |
| 中日 | 細川成也 | 外野手 | DeNA |
| 阪神 | 大竹耕太郎 | 投手 | ソフトバンク |
| 広島 | 戸根千明 | 投手 | 巨人 |
2023年(第2回)の指名結果
第2回の指名結果は以下の通りです。
2023年(第2回)現役ドラフトの指名結果
| 指名球団 | 選手名 | ポジション | 前所属球団 |
|---|---|---|---|
| ソフトバンク | 長谷川威展 | 投手 | 日本ハム |
| 日本ハム | 水谷瞬 | 外野手 | ソフトバンク |
| オリックス | 鈴木博志 | 投手 | 中日 |
| 楽天 | 櫻井周斗 | 投手 | DeNA |
| 西武 | 中村祐太 | 投手 | 広島 |
| ロッテ | 愛斗 | 外野手 | 西武 |
| 巨人 | 馬場皐輔 | 投手 | 阪神 |
| ヤクルト | 北村拓己 | 内野手 | 巨人 |
| DeNA | 佐々木千隼 | 投手 | ロッテ |
| 中日 | 梅野雄吾 | 投手 | ヤクルト |
| 阪神 | 漆原大晟 | 投手 | オリックス |
| 広島 | 内間拓馬 | 投手 | 楽天 |
2024年(第3回)の指名結果
第3回の1巡目の指名結果は以下の通りです。
2024年(第3回)現役ドラフトの指名結果(1巡目)
| 指名球団 | 選手名 | ポジション | 前所属球団 |
|---|---|---|---|
| ソフトバンク | 上茶谷大河 | 投手 | DeNA |
| 日本ハム | 吉田賢吾 | 捕手 | ソフトバンク |
| オリックス | 本田圭佑 | 投手 | 西武 |
| 楽天 | 柴田大地 | 投手 | ヤクルト |
| 西武 | 平沢大河 | 内野手 | ロッテ |
| ロッテ | 石垣雅海 | 内野手 | 中日 |
| 巨人 | 田中瑛斗 | 投手 | 日本ハム |
| ヤクルト | 矢崎拓也 | 投手 | 広島 |
| DeNA | 浜地真澄 | 投手 | 阪神 |
| 中日 | 伊藤茉央 | 投手 | 楽天 |
| 阪神 | 畠世周 | 投手 | 巨人 |
| 広島 | 山足達也 | 内野手 | オリックス |
第3回は初めて2巡目の指名が行われました。
結果は以下の通りです。
2024年(第3回)現役ドラフトの指名結果(2巡目)
| 指名球団 | 選手名 | ポジション | 前所属球団 |
|---|---|---|---|
| 広島 | 鈴木健矢 | 投手 | 日本ハム |
2025年(第4回)の指名結果
第4回の指名結果は以下の通りです。
2025年(第4回)現役ドラフトの指名結果
| 指名球団 | 選手名 | ポジション | 前所属球団 |
|---|---|---|---|
| ソフトバンク | 中村稔弥 | 投手 | ロッテ |
| 日本ハム | 菊地大稀 | 投手 | 巨人 |
| オリックス | 平沼翔太 | 外野手 | 西武 |
| 楽天 | 佐藤直樹 | 外野手 | ソフトバンク |
| 西武 | 茶野篤政 | 外野手 | オリックス |
| ロッテ | 井上広大 | 外野手 | 阪神 |
| 巨人 | 松浦慶斗 | 投手 | 日本ハム |
| ヤクルト | 大道温貴 | 投手 | 広島 |
| DeNA | 濱将乃介 | 外野手 | 中日 |
| 中日 | 知野直人 | 内野手 | DeNA |
| 阪神 | 濱田太貴 | 外野手 | ヤクルト |
| 広島 | 辰見鴻之介 | 内野手 | 楽天 |
現役ドラフトで移籍して成功した選手
現役ドラフトでの移籍をきっかけに主力へ成長した選手もいます。
ここからは、移籍後に活躍が目立った主な選手を紹介します。
大竹耕太郎・細川成也らは現役ドラフトを経て主力として活躍
現役ドラフトを機に大きく飛躍を遂げたのが、阪神タイガースの大竹耕太郎投手です。
前所属の福岡ソフトバンクホークスでは2021年、2022年の一軍登板がいずれも2試合にとどまっていましたが、2022年の現役ドラフトで阪神へ移ると、翌2023年に21試合で12勝2敗、防御率2.26をマークし、リーグ優勝と日本一に大きく貢献しました。
2024年も11勝を挙げ、2年連続の2桁勝利を果たしています。
同じ2022年に横浜DeNAベイスターズから中日ドラゴンズへ移った細川成也選手は、打者として才能を開花させました。
DeNA時代の6年間では通算6本塁打にとどまっていました。
移籍後は4年連続で20本塁打以上を放ち、2024年には全試合に出場してセ・リーグのベストナインにも選ばれています。
東京ヤクルトスワローズの矢崎拓也(現登録名:拓也)投手も、新天地で登板機会を大きく増やしました。
前所属の広島東洋カープでは、2024年の登板が26試合でした。
同年の現役ドラフトでヤクルトへ移ると、翌2025年はリリーフとして45試合に登板し、防御率1.93、12ホールドの成績を残しています。
プロ野球記録を残したのが、広島東洋カープの辰見鴻之介選手です。
東北楽天ゴールデンイーグルスでの一軍出場は通算2試合でしたが、2025年の現役ドラフトで広島へ移ると、翌2026年は代走の切り札として起用されました。
2026年シーズンは28盗塁を記録。
このうち代走としての27盗塁で、シーズン代走盗塁数の日本記録を47年ぶりに更新しました。
数年で戦力外になった選手も少なくない
現役ドラフトを契機に躍進する選手がいる反面、移籍先で戦力外になるなどして一線を退く選手は少なくありません。
2022年の第1回現役ドラフトで指名された12人のうち、2026年シーズンもNPB12球団に所属しているのは、阪神の大竹投手、中日の細川選手、北海道日本ハムファイターズの松岡洸希投手の3人です。
なお、松岡投手は2026年10月19日に、北海道日本ハムから来季の契約を結ばない旨の通知(戦力外通告)を受けました。
既に12球団を離れた9人の中には2026年10月現在、笠原祥太郎投手のように、別のチームでプレーを続けている選手もいます。
一方で、多くの選手が現役を引退しました。
現役ドラフトで移籍した選手の活躍はスカパー!で追える
現役ドラフトで移籍した選手が新天地でどんな活躍を見せるのかは、翌シーズンの注目点です。
移籍先がどの球団であっても試合を追いかけられるのが、セ・パ12球団の公式戦を試合終了まで全試合生中継(2026年実績)しているスカパー!です。
スカパー!の「プロ野球セット」では、フジテレビONE、J SPORTS、スカイA、GAORA SPORTS、日テレジータスなど12チャンネルが視聴できます。
ひいきのチームの試合はもちろん、他球団の試合も本拠地・ビジターを問わず追えます。
料金は視聴料4,054円に基本料429円を加えた月額4,483円(税込)です。
スカパー!はテレビだけでなく、スマホやパソコンでも視聴できます。
申し込みはインターネットから数分で完了し、最短30分ほどで視聴を開始できます。
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最後に、現役ドラフトにまつわるよくある質問にお答えします。
現役ドラフトにプロテクトの仕組みはありますか?
現役ドラフトにプロテクトの仕組みはありません。
プロテクトがあるのは、FAの人的補償制度です。
FA選手が移籍したとき、代わりに相手球団へ渡す選手を制限するため、球団が保護したい選手を名簿にまとめる仕組みを指します。
現役ドラフトでは、各球団が放出してもよい選手を選んでリストに載せます。
載せなければ指名されることはないため、プロテクトの名簿を作る必要がありません。
また、外国人選手や複数年契約の選手などは制度上、対象外になります。
この条件が、実質的に特定の選手を移籍から保護する役割を果たしています。
現役ドラフトのルールはどのように変更されてきましたか?
2022年の導入以降、3回の変更がありました。
変更内容は以下の通りです。
現役ドラフトの主なルール変更
| 年 | 変更内容 |
|---|---|
| 2023年 | 年俸5,000万円以上1億円未満の選手をリストに入れる場合、5,000万円未満の選手を追加して3人以上にすることが必要になった。 |
| 2025年 | 選手獲得の意思がなくても2巡目に参加できるようになった。 支配下選手の数が変わらない場合にかぎり獲得するという条件つきの指名も認められた。 |
| 2026年 | 前年のクライマックスシリーズ終了翌日から2026年7月31日までにトレードで加入した選手も、指名の対象に加わった。 |
2022年は、年俸5,000万円以上1億円未満の選手1人と、5,000万円未満の選手1人の2人だけでもリストを提出できました。
それが2023年の変更によって、どの球団も年俸5,000万円未満の選手を必ず2人以上リストに入れることになりました。
2025年の変更は、2巡目が成立しにくい状況を改善するためのものです。
2026年の変更は、2巡目を活性化させるために、指名対象を広げたものです。
現役ドラフトの指名候補はどのようにして把握できますか?
現役ドラフトの指名候補選手が公表されることはありません。
指名対象者のリストは非公開のためです。
スポーツ紙や野球専門メディアの中には現役ドラフト前に、移籍する選手の予想記事を出す媒体もあります。
ただ、いずれも各社の推測で、実際に指名された選手が予想に入っていないことも珍しくはありません。
現役ドラフトの結果は12月に発表、移籍の成果は翌シーズンに表れる
プロ野球の現役ドラフトは、出場機会に恵まれない選手に新しい環境を用意するための制度です。
各球団が1人以上を放出し、1人以上を獲得します。
対象は来季年俸5,000万円未満の選手が中心で、指名されるのは若手から中堅の選手が多い傾向にあります。
誰がリストに載っていたかは公表されず、当日に分かるのは移籍が決まった選手だけです。
移籍をきっかけに主力へと成長した大竹耕太郎投手や細川成也選手のような例がある一方で、新天地でも出番をつかめない選手もいます。
移籍の成果が表れるのは、翌シーズンです。
2026年の現役ドラフトも、12月9日(水)に開催されます。
どの選手が指名され、新天地での飛躍を期すのか、発表が待ち遠しいところです。
移籍した選手の新たな挑戦は、翌シーズンの開幕からスカパー!の「プロ野球セット」で追いかけてみてはいかがでしょうか。
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