ファームのススメ

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野球に囲まれた幼少期。田名部生来の野球愛とヤクルトへの想い

2021/07/29

元AKB48のメンバーで、現在はタレントや女優として活躍する田名部生来(たなべ・みく)さん。野球ファンである父の影響を受けて小さな頃から野球に囲まれ、野球ファンへの“英才教育”を受けてきたそうです。学生時代に友人に誘われて神宮球場で試合を観に行ったことを機に、今では大のヤクルトファンに。

彼女を一瞬で虜にした、ヤクルトの魅力とは?田名部生来さんの幼少期の野球にまつわるエピソードと、熱いヤクルト愛を伺いました。

「ドカベン」で学び、現場で経験を積んだ野球まみれの幼少期

生まれたときから、野球は身近なスポーツでした。阪神ファンの父に、生後3ヶ月くらいの頃から甲子園球場に連れて行かれていたみたいです。ルールもわからないまま、しょっちゅう父と一緒に甲子園の硬い椅子に座って応援していたのを覚えています。でも、母は巨人ファンで。巨人が勝つと晩御飯が豪華になるので、私もこっそり巨人を応援していましたね。

家には野球漫画がたくさんあって、父に勧められてよく読んでいました。父は「ハタチになったらあぶさん」「恋愛マンガはあだち充」とよく言っていましたね(笑)。

中でも「ドカベン」は大好きな漫画です。野球のルールや言葉もドカベンで覚えました。ドカベンはそれぞれのキャラクターの個性があって、特に殿馬くんは天才にみせかけてきっと見えないところで努力しているんだろうな、と思って胸を熱くしていました。

私は、キャッチャーってカッコいいなと思っているんです。守備の要ですし、試合をコントロールする切れ者といったところが。プロ野球選手だと古田敦也さんや城島健司さん、阿部慎之助さんといった名選手に憧れがあるのですが、ベースにあるのは山田太郎なのかもしれません。

また、いとこが少年野球をやっていたので、よくついていってちょっとお手伝いをしたりスコアを書いたり、見るだけでなく実際に野球に関わる機会も多かったです。

元々球技は苦手なんですが、中学生になって自分でも野球をやってみたくなり、ソフトボール部に仮入部しました。憧れのキャッチャーをやってみたんですが、ボールは大きいし、バッターが目の前でバットを振るのが怖くて、陸上部に入部してしまいました。それからは見る方に専念しています(笑)。

神宮球場独特の雰囲気の虜に。「神宮焼け」することも

上京してきて、友人に誘われて行った神宮球場でヤクルトにハマりました。学生時代も高校野球や大学野球を見に訪れてはいたんですが、プロ野球を見たことはなかったんです。

いざ行ってみると、ファンのみなさんが熱いんだけど紳士的でした。ヤクルトはセ・リーグ独特の泥臭さもあるけど、パ・リーグほどスマートすぎない雰囲気がとっても魅力的でした。特に神宮は立地的に仕事終わりのサラリーマンの方も多く、みんなビールを飲みながらゆったりと観戦しているんです。そんな居心地の良さにハマりましたね。サラリーマンの方には、ビールをおごっていただくこともありました。

私が初めて神宮に行った年は、真中満さんが監督をされていたとき。その時はよく存じ上げていなかったのですが、真中さんの優しそうな見た目と、つば九郎とのツーショットがとても可愛くて、それもヤクルトファンになったきっかけの1つですね。ちょうど優勝した年だったので選手層も熱く、魅力的な選手が沢山いたので、どんどんヤクルトにハマっていくようになりました。

それからは、多いときに週に3回以上神宮に行っていました。夏は高校野球の試合を観てから夜にナイター、みたいな野球漬けの日もありました。一時期は観戦しすぎで「神宮焼け」してしまって、周りから「焼けたね」と言われてしまったときもありました。

試合中は応援ももちろんですが、カメラで選手の写真を撮るのも好きですね。1試合に100枚以上撮影することもあります。撮りたい選手によって観戦する座席も変えていて、それも球場を楽しむ1つのポイントですね。元々母もよく観戦中に写真を撮っていて、原辰徳さんなどが写ったアルバムをよく見せてくれていました。この観戦スタイルは親譲りかもしれません(笑)。

やんちゃな畠山和洋選手に夢中に

中でも、畠山和洋さんはずっと大好きですね。試合中に撮った写真をあとから見ても、やっぱり畠山さんの写真は熱の入り方が違うなと自分でも思うくらい大好きな選手でした。

やんちゃなところもあって、パチンコが好きだったり、髭を伸ばして怒られて剃って、でもまた伸ばして、といった色々なエピソードがあるんですが、それでも試合に出れば文句なしの活躍をする姿に惹かれました。出てくるだけで球場全体が盛り上がりますし、男の中の男!って感じですよね。

ヤクルトファンのみなさんもそんなちょっとやんちゃな畠山さんを愛しているのが感じられますね。調子が悪い時なんかは外野からヤジが飛ぶこともあるんですが、そのヤジにすら愛を感じます。「やっぱりはたけだからね」ってみんな思っているんじゃないですか?(笑)

今は現役を引退して2軍の打撃コーチをされていますが、その様子を見るのも好きですね。たまに中継でも畠山さんがメモを取っている様子などが写って、そのときは以前のやんちゃな雰囲気とのギャップにやられてしまいます。また、畠山さんが育てた選手が活躍するとやっぱり嬉しいです。特に内山壮真選手は、畠山さんの33を引き継いだ選手としてかなり注目しています。奥川恭伸選手とのバッテリーも楽しみですね。

<後編へ続く>

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