2021/11/18
声優の渡部優衣さんは、スケジュールの都合が合えばファーム戦も現地で観戦するほど、大の阪神タイガースファンです。
ファームの魅力や見どころ、そしてスカパー!ファームコラムの恒例である阪神タイガース歴代ベストナインも選んでもらいました。
監督自ら「写真撮ろうや!」距離感の近さが魅力
ファームの試合も好きで、関東で試合がある際には球場にも足を運んで観戦しています。スケジュールが合わないときも、アプリや中継を見て情報をチェックしています。
初めて観た時、選手やグラウンドとの距離の近さに驚きました。選手への声援もダイレクトに届くので応援のしがいもありますね。以前髙山俊選手に「1軍で待ってます!」と声をかけたら、ガッツポーズで返してくれて。数日後に本当に1軍に復帰したんです。「私の声が届いたのかな」と嬉しくなりました。
ファンサービスも盛んで、疲れている中でも素敵な笑顔でサインや会話に応じてくれますね。選手だけでなく監督も優しくて、数年前に雨の日に観戦に行った際は平田勝男2軍監督から「写真撮ろうや! 雨の寒い中来てくれてありがとう!」と声をかけていただいたのが印象的でした。
18連勝で優勝!来シーズンの阪神に期待
ファームは勝ち負けだけではなく、選手一人ひとりのドラマを感じられるのも魅力です。朝早くから球場入りして、試合をして、その後も練習。1軍を目指してひたむきに取り組む姿がとても素敵です。
ファームから1軍に昇格した選手は、遠くから見ても分かるくらい日焼けしていて、選手の努力を感じられるなと。ファームからずっと見てきた選手が1軍で活躍すると、「本当に努力が実を結んでよかったな」という気持ちになります。
もちろん誰かが上がれば誰かが落ちてしまう厳しいプロの世界なので、選手の成績が振るわないときは不安な気持ちにもなります。ですが、不安を吹き飛ばしてくれるくらいどの選手もひたむきに取り組んでいるので、いつも感動してしまいます。
今年の阪神の2軍は選手層が厚く、ウエスタン・リーグの記録を更新する18連勝で優勝を手にしました。
島田海吏選手は21盗塁で盗塁王を獲得し、村上頌樹選手は最多勝利となる10勝に輝きました。これからの阪神を担ってくれると思うと、来シーズンが更に楽しみになりますね。
“親心”で応援してしまう、原口文仁選手
イチオシの選手は、原口文仁選手です。原口選手は2012年に腰の故障で、支配下から育成枠へ移行したんです。その時の背番号が124番で、私の誕生日が12月4日。124という数字がきっかけで、勝手に親近感を抱いていました(笑)
その後、原口選手は2016年に1軍に昇格し、病気を患ったものの治療とリハビリを経て復帰し、徐々に1軍の試合に出場し始めました。育成時代から注目していた選手だっただけに、思い入れは特別で。病気を発表された際はショックでしたが、無事に戻ってきて本当に安心しています。今後さらに活躍してくれる選手だと期待しています。
これまでの苦労と努力を見ていてると、より応援したいという気持ちが強くなります。特に桧山さんが引退されて、少しさびしい気持ちになっていた私を元気づけてくれたので、思い入れはひとしおです。
1軍デビュー戦ではユニフォームの用意が間に合わず、山田勝彦2軍バッテリーコーチのユニフォームを借りて出場していましたよね。その日の初ヒットはずっと心に残っています。
渡部優衣が選ぶ、阪神タイガースベストナイン
阪神は名選手が多くて、ポジションが足りませんね(笑)特に代打の神様もいますし、外野が溢れてしまいました。
まず1番レフトは赤星憲広さんです。本来はセンターなんですが、ポジションが足りず……。やはり5年連続の盗塁王も獲得した不動の1番です。2番は今岡さんを選びました。私の中で阪神のセカンドは今岡さんですね。
3番はランディ・バースさんです。バックスクリーン3連発(※参照)は私が生まれる前の話ですが、今映像でみても凄いスイングだなと思って選びました。4番はもちろん新庄剛志さんですね。私を阪神ファンにしたヒーローです。
※バックスクリーン3連発:1985年の阪神対巨人戦の試合でランディ・バース、掛布雅之、岡田彰布が3者連続でホームランを放った出来事。
5番は頼れる「アニキ」金本知憲さんです。そして6番は大山悠輔選手を選びました。2021年からキャプテンとなり、個人的に期待している選手です。
7番ショートは鳥谷敬選手です。このベストナインを選ぶ際に最初に決まったのが「ショート:鳥谷」でした。
8番はキャッチャーに矢野燿大さんを選びます。阪神を優勝に導いたキャッチャーですし、今は監督としてチームを引っ張っていますね。9番は井川慶選手です。文句なしの阪神のエースです。
そして、ベストナインではなくなってしまうんですが、代打を3人入れさせてください(笑)!
まず八木裕さんです。「代打の神様」と呼ばれていたくらい、チャンスに強いバッティングの選手です。
続いては桧山進次郎さん。桧山さんも八木さんに次ぐ「代打の神様」と呼ばれていた選手です。何より私が1番大好きな選手ですので絶対に外せません!
続いて最後に、今の私のイチオシ選手である原口文仁選手です。怪我や病気などのアクシデントにも負けず頑張ってこられた方なので、活躍を祈って選出しました。
1(左)赤星憲広
2(二)今岡誠
3(一)バース
4(中)新庄剛志
5(右)金本知憲
6(三)大山悠輔
7(遊)鳥谷敬
8(捕)矢野燿大
9(投)井川慶
代打
● 八木裕
● 桧山進次郎
● 原口文仁