2023/06/12
日本生命セ・パ交流戦2023もクライマックスに差し掛かり、ファンもより熱い応援を送っているプロ野球。「スカパー!プロ野球12球団応援プロジェクト」の各チームの応援団長たちも一層応援に力を入れている。
今回は、阪神タイガースの応援団長を務めるニッポンの社長・辻にインタビューを行い、ファンになったきっかけやチームの魅力について語ってもらった。
――阪神ファンになったきっかけは?
「物心ついた時からオトンが家で(阪神の試合を見ながら)叫んでたんですよね(笑)。それで、一緒に阪神戦を観るようになって...って感じです。だから、"野球=阪神"って感じで、阪神を好きになって野球が好きになったという。ただ、その時の阪神は『暗黒時代』って言われているぐらいめちゃめちゃ弱くて、それに慣れてるおかげで弱い時期でも『なんか全然大丈夫』みたいな(笑)。弱くても楽しいんですよね」
――阪神ファンの特徴は?
「やっぱり応援の熱さじゃないですかね。それが悪い方に行く時もあるんですけど...(笑)。みんな応援に自分の生活を懸けている感じなんですよ。阪神が勝ったらその日は幸せやけど負けたら最悪の日、みたいな。だから、消化試合でもみんな一生懸命応援してますね」
――チームのどんなところに魅力を感じていますか?
「去年からピッチャーがすごくて!防御率も1位で2.67。長年応援してきてますけど、あんまり聞いたことのないすごい数字が出てたんで、それに続いて今年もいいですよね!」
――ファームの注目選手は?
「僕は守備が上手い選手が好きなんで、小幡(竜平)選手が入団してからずっと好きで、『レギュラー獲ってほしいな』と思って成績とか追いかけています。小幡選手は守備範囲が広くて、肩もめっちゃ強いんですよ。あとは、いい時とか12勝している秋山(拓巳)投手も一軍に上がってきたらすごいことになるんじゃないかなと。ファームって、(一軍が)調子悪い時に特に気になるんですよね。『誰か助けに来てくれる人、おらんか?』って(笑)」
――ファームの魅力は?
「モチベーションが高くて気合が入っていますね。ファンが熱心なので、ファームでもけっこうお客さんが入ってるんですよ。だから、そういう部分でも選手はすごく気合が入っていると思います」
――本拠地の阪神甲子園球場の楽しみ方は?
「ぜひライトスタンドに1回は入ってみてほしいです。もう雰囲気はやばいです。『うぉぉぉぉぉ!』となるというか、点が入ったらホンマに知らん人同士でもメガホンを叩き合って喜んで、一体感がすごいんですよ。すごく特殊な空間で、アトラクションに近い。昔、野球のことを全く知らない後輩を『ビアガーデン行くぞ』って嘘ついて連れて行ったことがあるんですけど、『楽し過ぎました!』って大喜びしてましたから」
――最後に応援団長としてメッセージをお願いします!
「長いシーズンなので連敗することもあると思いますが、今年はもう強いのが確定しているので、どしっと構えて気を長くして応援しましょう!あと、阪神ファンはすごく熱い一方で、すごくせっかちで我慢できへん体質なので、選手の方々には(ファンの応援の)いいところだけを受け取ってもらって、悪いところは無視してほしいです(笑)」
文=原田健