ファームのススメ

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圧倒的な熱量と明るさ。原愛梨が語るホークスとファームの魅力

2021/10/12

書道と絵を融合させた「書道アート」を手掛ける原愛梨さん。幼少期から大のホークスファンで、過去には球団グッズのデザインに携わったこともあります。

福岡県出身の原さんは、上京前はタマホーム スタジアム筑後(福岡県筑後市にある、ファームの本拠地球場及び練習施設)に足を運んでファーム戦を観戦していたほどの熱狂ぶりです。

原さんに、ホークスの魅力やファームの面白さを伺いました。

ホークスの魅力は、絶対的な明るさ

ホークスは、選手の明るさが魅力のひとつです。練習中も試合中も選手同士が声を掛け合っていて、それが強さにつながっているのだと思います。オフシーズンのキャンプの様子などを見ても、本当に大きな声を掛け合っているのが伝わります。

書道は個人競技ですが、チーム競技では明るくコミュニケーションを取ることが特に大事なポイントなのかなと思いました。

ホークスはファンの方も熱狂的な方が多くて、球場全体で盛り上がる熱量もたまりませんね。(今はできていませんが)得点が入ると隣の席の方とハイタッチをするなど、一丸となって喜びを分かち合えるのも、球場観戦の楽しみのひとつです。

特に心に残っているのは、2017年の日本シリーズ決勝戦です。この日は9回裏にようやく追いつき、試合は延長戦に突入しました。9回からマウンドにあがったサファテ選手。延長11回まで3イニングを投げきり、その救援に応えるように11回裏、川島慶三選手がサヨナラタイムリーヒットを放ちました。ハラハラする試合展開や劇的勝利の感動、緊張感や臨場感は今でも忘れられません。

臨場感と親近感こそがファームの面白さ

福岡に住んでいたときはタマホーム スタジアム筑後までファーム戦を観に行っていました。タマスタを初めて訪れたときは、設備の綺麗さ、充実っぷりに驚きました。

ファームは一軍よりも選手との距離が近いので、声をかけるとすぐに選手が気づいてくれるんです。観戦する席も一軍の球場よりもグラウンドに近いので、臨場感も桁違いです。初めて行ったときは、球速とキャッチングの音にびっくりしました。「ピッチャーってこんなスピードでボールを投げているんだ」と肌で感じました。私は野球をやった経験がないので、その迫力に圧倒されたのをよく覚えています。

ファームはファンの方も温かく、熱量が高い方が多いように感じます。以前タマスタで、選手名の頭文字を取った作品をキーホルダーグッズとして販売させていただいていたことがありました。そのときにたくさんのファンの方から「〇〇選手のキーホルダーも作ってください!」とリクエストされました。一人ひとりの選手をよく見ていて、心から選手のことを応援しているんだなと感じましたね。

選手の成長を見られるのも、ファームの魅力の1つですね。ファーム戦で応援していた選手が一軍で活躍する姿を見ると、勝手に親のような気持ちになってしまいます(笑)。1軍よりもさらに親近感が湧いて感情移入できるのが、ファームの面白さですね。

ファーム上がりの選手で印象に残っているのは、高橋礼選手です。タマスタのイベントでお会いして一緒に写真を撮ってもらったことがあり、笑顔と爽やかさがとても印象に残っています。その後、筑後市のふるさと納税返礼品として高橋選手のタオルの文字を書かせていただくことがあり、タオルを持って球場で高橋選手を応援していました。

原さんが書いた、筑後市のふるさと納税返礼品のタオル

その後高橋選手は、2018年に入団新人選手として最速の一軍昇格を決め、2019年には新人王に選ばれました。写真だけでなくグッズの製作も手掛けさせていただいた選手がこうして活躍されている姿は本当に嬉しく思います。ずっと応援していた選手の活躍が見れるのはもちろん、未来のホークスを担う若手選手を応援できるのもファームの魅力だと思います。

今はご時世的になかなか観戦に行けていないので、落ち着いたらまた球場で応援したいですね。

作品と球団がつながるきっかけになった髙橋純平選手

ホークスはたくさん魅力的な選手がいるのですが、その中でも髙橋純平選手は個人的に思い入れが強い選手です。ホークス関連の作品づくりを始めたばかりの頃、髙橋選手の誕生日にご本人をモチーフにした作品をつくりました。実ははじめて「人のシルエットと名前」をモチーフにしたのがこの作品で、どんな評価をいただけるのかわからず、作りながらもドキドキしていたんです。

不安もありつつ作品をSNSに投稿したところ、多くのファンの方からポジティブな反応をいただけて。髙橋選手ご本人からも「それください!」とコメントがありプレゼントさせていただきました。選手ご本人からコメントをいただくのも初めてだったので驚きましたし、何より新たなチャレンジが成功した出来事で嬉しかったですね。

私の中での自信にもつながり、その後も同じように選手をモチーフにした作品をつくるようになりました。徐々に他の選手からも「その作品ほしいです!」とお声をいただくようになりました。プレゼントした作品をロッカールームに飾ってくださる選手もいます。選手にとって特別な空間に自分の作品が飾られ、少しでも選手の活躍につながっていると思うと嬉しいです。

後に選手だけでなく、球団のグッズデザインもさせていただけるようになりました。書道アーティストとして活動しはじめたときから「いつかはホークスのグッズを手掛けてみたい」と思っていたので、本当に夢のようなお仕事です。今後も「書道でなにかやるときには原愛梨にお願いしよう!」と思っていただけるように頑張りたいですね。

<前編を読む>

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